少し先にある交差点の横断歩道を渡ることなど考えませんでした。
また、夜を待つことにしました。充分寝たから今夜は大丈夫だ。
そうおもったとたん、おなかがすいていることを思い出しました。
昨日から何も食べていません。近くを散策することにしました。
すこし歩くと2匹の猫がいます。近づくとなにか食べているようです。
僕に気づくと2匹とも驚いて逃げていってしまいました。
それは、ゴミ袋でした。
破れたゴミ袋の周りに野菜くずに混じって魚の骨がありました。
僕はそれを食べました。
夢中で食べました。
穴はどんどん大きくなっていきました。
「コラッ!! このどろぼう猫!」大きな声に振り返ると、おじさんが、僕をにらみつけて立っていました。
「お前だな!いつもごみを荒らすのは・・・」
あわてて逃げ込んだ家の庭で一息つく間もなく「ウゥー ワンッ!」
大きな犬に吠えられて、また飛び出しました。
あやうく自転車とぶつかるとこでした。
「バカヤロー!」おにいさんに怒鳴られました。
塀を乗り越え、庭を通り抜け、わけもわからず走り出していました。